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「ピースクリエイターになろう」のねらい

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世界じゅうの人々にとって、1945年8月6日に広島で起きたことは決して忘れてはならないことです。私たちは、「あやまちを繰り返さない」ために、広島で起きたことを知り、人と人が傷つけあうことのない、みんなが幸せに生きていける社会づくりについて考えていかねばなりません。
ただ難しいのは、広島に原爆が投下された日から長い年月が経過しているということです。コンビニがあふれ、車の行きかう近代化した現在の広島の姿からは、特に若い世代にとって、自分が生まれるよりもはるか以前の姿は想像することさえも難しいかも知れません。
広島には修学旅行生をはじめ多くの子どもたちが訪れていますが、「過去を知る」ということだけにとどまっては、“日常生活へのつなぎ”が弱く、子どもたちは、鶴を折る以外に自分が日々何をしたらいいのかの材料獲得に乏しいのではないかと私たちは考えました。
言いかえれば、広島で、子どもたちが自分の日常生活で身近に意識できるような何かをより多く持ち帰ることができたとしたら、ヒロシマは、単に過去の出来事ではなく、今と未来につながる意味を子どもたちの心に残すことができる存在になりうるのではないかと考えました。
 私たちの「ピースクリエイターになろう」のプロジェクトは、そんな思いをもとにして企画されました。

この「ピースクリエイターになろう」は、大きく次の2つの事業により構成されています。

① インターネット教材制作事業
子どもたちに広島を訪ねてもらいたい、広島を訪ねる予定の子どもたちにより有意義な平和学習をしてもらう材料を提供したいという思いから制作しました。今の広島の姿を知るために、どんな人がどんな思いで平和のために活動しているのかを感じられるようにつくられています。

② 参加体験型プログラム(ワークショップ)事業
「平和」という言葉は、よく使われる言葉の一つです。けれども、人によって捉え方がさまざまで、それがどんなことなのか、自分のこととして考えることはあまりない言葉の一つではないでしょうか? 「核兵器がなければ平和?」、「あなたの教室のなかは平和?」。
広島を訪れた子どもたちが日常に帰ったとき、「平和は大事」という言葉だけの学びにならないよう、新聞などの現在進行形の出来事を扱った教材をもとに、「平和」という言葉を自分の日常と結びつけてとらえなおしてみようという参加体験型プログラムです。

この「ピースクリエイターになろう」で重要視しているのは、コレマナの他のプログラムと同様、社会で起きていることを「他人ごと」ではなく、いかに「自分のこと」にするかということです。
 広島に原爆が投下されてから長い年月が経ちましたが、「記憶の風化」は決して子どもたちが悪いのではなく、単なる自然現象の側面もあるのかも知れません。そして、これに対抗しうる教育上の仕掛けをつくることは、戦争のない時代が続けば続くほど、その精巧さと高度さを求められてくるのではないかと私たちは考えています。
「ピースクリエイターになろう」を、ヒロシマを扱うことだけにとどまらぬ、体験学習のプロフェッショナルとしての大きなチャレンジにできればと考えています。

コレマナの事業へのご参加を心からお待ちしています。

代表理事 堀江清二

カタチだけの学びにならないために

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~体験学習の現場で思うこと~
野外活動などの体験学習プログラムを行なっているとき、子どもたちは活動のあとの話し合いでよくこんなことを言います。
「協力することは大事です」
「環境を守るために自然を大切にします」…と。
それに対して、「そもそも今のみんなにとっての協力ってなんだろう?」とか、「そもそもなんで環境を守る必要があると思いますか?」と尋ねると、思わず答えに困ってしまいます。
協力することも環境を守ることも大事なことで、子どもたちの答えは何ら間違っていません。また、協力とは何であるのかや、なぜ環境を守る必要があるのかという問いが、きわめて難しい問いであることも間違いがないことです。
重要なのは、ここで例えに出した、「協力のこと」、「環境のこと」を、どれだけ子どもたちが自分のなかで咀嚼して考えられる材料をプログラムの場で得られているかということにあると思います。
もしそうした材料が得られていないままだとすれば、おそらくそのプログラムで「協力は大事です」といくら言えていたとしても、それはカタチだけの、どこか“他人ごと”の学びにしかならないのではないかと私たちは考えます。
人は暮らしのなかの日々の体験によって物事を考える糸口を得ます。
自分が身近に考えたこともなく、考える糸口もないテーマについて、急に一方的に考え方を押し付けられたとき、その学びはカタチだけのものとなり、“他人ごと”になってしまうことがよくあります。
人間が考えていかなければならない大切なことを“他人ごと”にしないために、特定の方法や考え方を一方的に教えられるということだけでなく、体験から自ら考える場が求められています。
そんな場づくりをコレマナはどんどん広げていきたいと考えています。

代表理事 堀江清二